ニトリの島忠に対する敵対的TOBは実施されるか?DCMはどうするか?
DCMが友好的にTOBをかけている島忠に対して、ニトリが敵対的TOBを実施する可能性が報じられています。報道によると月内か11月上旬には実施されるとのことです。
本当にニトリは敵対的TOBを実施するでしょうか?私は実施する可能性が高いと考えます。理由は以下のとおりです。
詳細までは申し上げられませんが、ざっくり言えば「敵対的にTOBを実施しても批判されないだろうし、客離れも起きないだろう」ということです。エイチ・アイ・エスはユニゾHDに仕掛けましたし、コロワイドも大戸屋HDに仕掛けました。客離れが起きているといったことを今のところ聞いたことがありません。
ではDCMに対抗する術はないのでしょうか?ニトリが本当に敵対的TOBを実施してきたら、TOB価格は4,200円より高いでしょう。仮にDCMがTOB価格を引き上げたとしても、ガチンコで勝負したらニトリに資金面では対抗できないでしょう。「ガチンコで勝負したら」ですけど。以下の方法でやれば勝てます。
敵対的TOBの世界は何が起きるかわかりません。あっと驚く方法もあります。
これから先、敵対的TOBが増えることは間違いありません。友好的なTOBに横やりが入ることも起きるでしょう。「うちに敵対的TOBなんてかかることはない」と思っていた会社、そもそも敵対的TOBなんて考えたこともなかった会社がターゲットになるのではないでしょうか?
常日頃からアンテナを高く張り、世の中で起きていることを把握し、自社に起きる可能性はないかを徹底的に追及しておく必要があります。「どうしておけば当社が敵対的TOBのターゲットにならないか?」を考えなくてはなりません。企業価値向上、株主還元策の充実、買収防衛策の検討・・・やっておかなくてはならないことがたくさんあります。