島忠はなんてことしてくれたんだ！

って思っていない経営者の皆さん、気をつけたほうがよいです。今回島忠がニトリの敵対的TOB提案に賛同表明するということは、それくらいインパクトがあることです。

これまで敵対的TOBを仕掛けられた日本企業で価格が高いからと言って賛同表明をした企業はないはずです。島忠はDCMによる友好的なTOBを受け入れたにも関わらず、ニトリの敵対的TOBがおそらく「価格が高いから」という理由で賛同表明しようとしています。

これはけっこう大変なことであり、日本企業にとってかなりインパクトがあることです。これから貴社が敵対的TOBを仕掛けられたら「敵対的だから！」といった理由だけで反対できなくなるおそれがあります。まあ、もちろんこれまでも敵対的だからという理由だけで反対できたわけではないのですが、敵対的だからといって「反対し続けること」が難しくなります。価格を引き上げられたら、株主・投資家・マスコミ・世論から突き上げを食らいます。

時代が大きく変わりました。こういった時代の変化にどう対処するのか？非常に難しい経営のかじ取りが求められます。