2022年03月31日

さて東芝は東芝史上最大の苦境をどう乗り越えるか?

以下、日経の報道です。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC318O10R30C22A3000000/?n_cid=BMTR3P001_202203311940

ベインと筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは、ベインが東芝にTOBした場合にエフィッシモは保有株全ての売却に応じることや、ベイン以外の第三者のTOBには応じない内容を含む契約を結んだ。東芝株を10%弱保有する筆頭株主が東芝の非公開化を望む姿勢を鮮明にしたことで、再編策は非公開化を中心に進むことになる。

ベインは単独での買収には乗り出さず、日本の投資ファンドなど国内勢を加えた連合作りを進める。買収提案がまとまり次第、非公開化を東芝に申し入れる。ベインは東芝からメモリ事業を買収するなど関係もあり、非公開化で企業価値を高められると判断した。ベインとエフィッシモが事実上組んだことで、他の外資系ファンドは自らが主導した買収提案をしにくくなる可能性がある。

ベインはうまくやってますね。東芝のアクティビストの中心であるエフィッシモをまずは抑えに行った、と。まあ、エフィッシモを抑えるのは得策ですよね。

東芝の非公開化の雰囲気が醸成されるのを待っていたんですね。そして臨時株主総会で分割案が否決されるのを待っていたんですね。エフィッシモの変更報告書を見ると、TOBに関する確認書をベインとエフィッシモが交わしたのが2022年3月24日になっています。3月24日は東芝の臨時株主総会が開催され、会社分割案が否決された日です。

この日を虎視眈々と待っていたんですねえ。東芝さんは今、最大の苦境に立たされています。さてどうする?日本政府を頼りますか?それはできないと思いますよ。それをやってエフィッシモに叩かれましたよね?第三者委員会も設置されました。

さて誰を頼りますか?もう手はないとあきらめてバンザイしますか?

こういうときは自分で戦わなければならんのですよ。自分の身を助けるのは自分しかいません。東芝さんは過去、会社が苦しくなると、石坂泰三や土光敏夫といった外部の人に助けてもらいました。東芝が輩出した名経営者は東芝出身者ではありませんでした。

東芝最大の苦境をどう乗り越えるか?そういえば新社長も東芝プロパーではありませんでしたね。島田社長!非公開化がイヤなら、従業員とともに戦ってみてはどうでしょう?以下のような感じで。

https://ib-consulting.jp/column/3970/

https://ib-consulting.jp/column/4125/

 

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