2020年12月18日

エフィッシモによる東芝に対する臨時株主総会の開催請求について

エフィッシモが提示している議案の内容は以下のとおりです。東芝が公表していました。

http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/news/20201218_2.pdf

「会社法第316条第2項に定める株式会社の業務及び財産の状況を調査する者の選任の件」です。

新聞報道等によると、、、

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGD177IJ0X11C20A2000000

東芝の筆頭株主であるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは17日、東芝に臨時株主総会の招集を請求すると発表した。東芝が7月に開いた定時株主総会で一部の議決権行使が無効になったことを問題視。この件を調査する弁護士3人の選任を求める議案を臨時株主総会で提案し、7月の総会が公正に運営されたか検証する狙い。

7月の株主総会では議決権行使の集計作業を担う三井住友信託銀行が不適切に集計していた。エフィッシモは「本来有効である議決権行使書面が集計されていない」などと指摘。臨時株主総会で弁護士3人の選任を求める議案が可決された場合、次の定時株主総会で調査内容を報告するとしている。

となっているのですが、東芝が公表した内容を見るとエフィッシモは以下の点も問題視しているようです。以下、エフィッシモによる臨時株主総会の招集をする理由から一部抜粋です。全文は上記東芝のプレスをご覧ください。

たぶん、三井住友信託銀行による議決権行使書面の集計ミスについてはエフィッシモも「まあ東芝のせいではないよね」と思っているのでしょう。エフィッシモは「これだけでは説明のつかない不自然な点が数多く存在している」と指摘しています。

エフィッシモが問題視しているのは「一部の株主が圧力を受け議決権行使を行わなかったこと」「議決権行使助言会社が圧力を受けたこと」のようです。うーん、本当にそんなことが行われのでしょうか?株主や議決権行使助言会社に圧力を加えられる人って誰なんでしょうか?疑問です。まあだからエフィッシモは「第三者委員会を設置しろー!」と言っているのでしょう。

しかし不思議ですねえ。本当にそんな圧力が加えられたのか?そんな圧力に株主が屈して議決権行使をしないのか?

さてこの議案は可決されるでしょうか?ちなみに7月の定時株主総会におけるエフィッシモの株主提案は最大で43%の支持を得ました。

 

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