2019年01月25日

キャッシュを手にする村上ファンドの次の狙いは?

村上ファンドが22.88%(22,882,900株)を保有する新明和工業が400億円の自己株TOBを公表しました。

TOB価格は1,500円で買付株数は26,666,700株です。TOB価格はTOB公表の前営業日(1月18日)の株価終値1,357円に10.54%のプレミアムですから、もちろん村上ファンド以外の株主からの応募があるでしょう。ですから、村上ファンドの保有株すべてが買い取られる訳ではありません。

仮に村上ファンドが保有株の2/3を売却できたとしましょう。22,882,900株の2/3ですから、15,255,266株です。これに1,500円をかけると、約22,882百万円です。228億円入ってきます。

さて、村上ファンドはどこに投資するでしょうか?既存投資先なのか新規なのか?はたまた再度新明和工業に投資するのか?すべてあり得ます。既存投資先だと、最近注力していそうなのが東芝機械やマクセルHDです。この2社、両方とも東芝や日立製作所という資本上位会社が存在した会社です。

新明和工業の自己株TOBは1月22日(火)から2月19日(火)までです。それまでの間にまたほかの投資先の変更報告書や新たな投資先の大量保有報告書が提出されるかもしれません。それによって今後の重点ターゲット企業がなんとなーくわかるかもしれませんね。

 

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