2022年11月26日

ジャフコの買付価格設定期間はうまく機能するんでしょうか?

お伝えしているとおり、ジャフコは旧村上ファンドからの自己株TOBを公表したものの、1株いくらで買うのかはまだ決まっていません。11月30日から12月7日の価格決定期間のVWAPをもとに決まります。

しかしこれだけの規模の自己株TOBやNRI株の売却、株主還元方針の変更などを踏まえて、想定以上に株価が上がってしまうことも想定されますね。一応レンジはが 2,525円以上 2,828円以下と設定し、このレンジから外れる場合は前提条件が充足されないとして、自己株TOBが実行されない可能性もあります。

ただしよく読むと

本公開買付けの実施は、本応募契約に定める本公開買付け開始の前提条件(以下「本開始前提条件」といいます。)(注2) が充足又は当社により放棄(但し、(注2)の②については、本VWAP((注2)の②で定義されます。)が本価格レンジ((注2)の②で定義されます。)の上限を超える場合については、放棄は当社及びシティの合意によるものとする。)されることを条件として、本開始前提条件の充足後に正式に決議する予定です。

とあります。自己株TOB開始の前提条件が充足される場合に実施するけど、前提条件をジャフコが放棄することもあるようです。そして、VWAPが価格レンジ(2,525円以上 2,828円以下)の上限を超える場合について、放棄はジャフコと旧村上ファンドの合意によるものとする、となっています。

前提条件が充足されない場合でも、ジャフコが放棄することがあるので、自己株TOBは実施される可能性が高いと読んでおけばいいのかな?

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ