2023年11月27日

麻生がまた住石HDの変更報告書を提出していますが

あまりHPでは取り上げていませんでしたが、麻生が住石HDの変更報告書を提出しました。保有割合は35.76%から37.83%に上昇しました。

麻生は住石HDの株式保有目的を「安定株主として長期にわたり保有する予定」としていますが、以下をご覧ください。とてもじゃないけど、一般的な安定株主の取得とは違いますね笑 「支配株主として長期にわたり保有する予定」のほうがしっくりきます。住石HDに許可とって買っているわけじゃないんですよね???

住石HDって井村氏という著名な個人投資家も大量保有報告書を提出しているのですが、この方の売却分を麻生が市場で大量に拾っているという感じですね。株価、出来高は以下の通りです。

私、こういった市場での大量取得行為については否定的ですし、もちろん私だけではないでしょう。市場取得であればいくらでも買えます。TOBルールは課されていません。しかし現状、このような1/3を超える市場取得にもTOBルールを課すべきではないかという議論がなされていますし、経済産業省の企業買収における行動指針を策定する過程においても議論がなされてきたことです。

現状こうやって議論され、ある意味問題視されている取得行為を堂々とやってのけるってのはどうなんだろうと思いますねえ。

みなさん、市場での大量の株式の取得行為が問題になっている現状でもこうやって取得してくる第三者がいるということです。「問題視されたり、議論されたりしていても、現状で法律違反じゃないんでしょ?」として買ってくる人はいるんです。株式市場の上場するってのはこういうことです。いろんな買収者が登場するんです。だから企業防衛のことをきちんと考えておく必要があります。

ところで1/3を超える市場取得に関してはいろいろと議論がなされ、今後なんらかの規制が課されるのかもしれませんが、1/3までの市場取得はどうなんですか???これまでどおり???1/3までだったら市場で買えるとすると、抜本的には特段の改善はなされないわけです。1/3も持たれたら実質的に支配されたのと同じことです。

だから買収防衛策やその他の企業防衛行動についてちゃんと考えておかないとダメということです。自分の身を守るのは自分です。法律に助けを求めても、絶対に抜け道はありますから。

 

 

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