2019年02月19日
2月19日 本日の廣済堂
廣済堂の創業家と社外監査役がMBOに反対を表明したそうです。
何をやってたのでしょうかねえ・・・。本日の株価は多少下がっていますが、700円台をキープしています。TOB価格である610円を大きく上回っていますねえ。廣済堂株を約9.7%保有する創業家がMBOに反対するという姿勢を見せたことで、創業家9.7%+村上ファンド9.55%=19.25%がTOBには応募しないということが明確になりました。
TOBの条件をおさらいします。
TOB期間:1月18日(金)~3月1日(金)までの30営業日間
買付価格:610円(TOB公表前営業日の株価終値424円に対して43.87%のプレミアム)
買付予定の株券等の数:24,913,439 株(上限は設けず全株買収)
買付予定数の下限:16,609,000 株(議決権の2/3)
公開買付代理人:SMBC日興証券
そもそもこのTOBには下限が設定されており、総議決権の2/3の応募がないとTOBは不成立です。約20%の株式を保有する人たちが応募しない状態ですし、株価もTOB価格を大きく超えています。
さてどうするのでしょうか?ま、廣済堂側としては「TOB価格は適切」と主張していますし、FAQまで公表している状況ですから「やっぱりTOB価格を引き上げます」とは簡単に言えないでしょう。そもそもMBOなんですから、TOB価格を引き上げること自体おかしいでしょ?内部事情を把握している経営者がMBOをするのに、株主から不当に安く買おうとしたのか?と言われるリスクもありますし。
東栄リーファーラインと一緒かな?
ま、村上ファンドが変更報告書を提出していない(買い増していない)理由がやっとわかりました。