2019年03月22日

村上ファンドにカウンターTOBを仕掛けられた廣済堂~これからの流れ~

ベインキャピタルと経営陣によるMBOを予定していた廣済堂ですが、TOB価格を610円から700円に引き上げたものの、3月20日に村上ファンドによるカウンターTOBが公表されました。今日の日経に公開買付開始公告が掲載されています。

敵対的TOBを仕掛けられた場合の流れですが、■当座のコメント、■留保の意見表明+質問権の行使、■賛否の意見表明、となります。※マスコミは対象会社が反対意見を表明しないと敵対的TOBと報道しませんが、基本的には経営陣の承諾がない状態のTOBは敵対的TOBと見なしてよいと思います。

当座のコメントは、3月20日に会社側がすでに公表しています。あとは10営業日以内に留保の意見表明+質問権の行使をするかどうかですが、伊藤忠に敵対的TOBを仕掛けられたデサントは留保の意見表明+質問権の行使をせず、いきなり反対の意見表明をしました。

事前に村上ファンドとのやり取りなどがなされているようですので、留保の意見表明+質問権の行使をしないことも今回のケースではあり得ます。

 

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