2019年05月16日

東芝機械さん、買収防衛策をなぜ廃止するのでしょうか?

東芝機械が買収防衛策廃止を公表しました。大丈夫ですか?村上ファンドに買われていますけど・・・。村上ファンドが東芝機械の大量保有報告書を提出したのが2018年12月14日で、保有割合は5.32%でした。その後提出された変更報告書によると、2019年1月4日提出6.49%、5月13日提出7.06%となっています。

買収防衛策と呼ばれている事前警告型ルールはどんなルールでしょうか?自社の株式を20%以上取得する場合は事前に情報と時間を提供してください、というものです。何のために?株主が応じてよいかどうか検討するためです。また、他のステークホルダーに悪影響の出る株式取得かどうかを確認するためです。

東芝機械はまさにこれから村上ファンドに株式を20%以上取得される可能性があるのです。村上ファンドのこれまでの投資実績で明らかです。にも関わらず、東芝機械の経営陣は事前警告型ルールの廃止を決めました。

いったい何のためにこれまで事前警告型ルールを維持してきたのでしょうか?そして危機が目の前にせまっているのに、自ら「廃止します~」といって廃止する・・・。

理解不能・・・。東芝機械といい、セントラル硝子といい、なぜ目の前に危機が迫っているのに自ら武器を捨てて白旗を上げるのでしょうか?白旗を上げたら村上ファンドが許してくれると思っているのでしょうか?「よし、買収防衛策をやめたからこれ以上買い増すのはやめてあげよう!」なんて思う訳ないでしょ???そういや、中国塗料も廃止していたような・・・。

事前警告型ルールをやめたら、20%以上買われる可能性は高くなりますよ・・・。

甘すぎる。

 

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