2019年07月11日

HIS vs ユニゾHD~今後の流れ~

HISがユニゾHDに対して敵対的TOBを仕掛けましたが、今後の流れをおさらいしましょう。なお、HISの沢田社長は「(TOBは)敵対的ではないと思っている」との認識だそうですが、これは私の認識では「敵対的TOB」です。ユニゾHDの経営陣の賛同を現時点で得ていませんので。

7月10日 HISが敵対的TOBを公表

同日   当座のコメント公表 ※これは法律で定められた意見表明ではありません。友好的なTOBだと誤解した株主が応募してしまわないよう、経営陣の賛同を得たTOBではこと、正式な意見表明は今後行うこと、を周知徹底させるために公表するものです。

今後の流れですが、10営業日以内に意見表明報告書を提出する必要がありますが、これは、賛成、反対、留保の意見を表明るすることになります。通常の流れだとまずは「留保の意見表明」をし、その中で質問をすることになります。

質問権を行使された場合、HISは5営業日以内に「対質問回答報告書」を提出する必要があります。そして、それを確認した上でユニゾHDがHISのTOBに対して賛成、反対の意見を表明することになります。

ただ、最近の事例だと、佐々木ベジさんに敵対的TOBを仕掛けられたソレキアは質問権を行使しましたが、デサントは伊藤忠の敵対的TOBに対して質問権を行使せず、反対を表明しました。ユニゾHDも質問権を行使せず、いきなりTOBに反対!という意見表明をする可能性もあります。

 

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