2019年10月01日

大戸屋~こうなることは容易に想像できました~

大戸屋の創業家が保有する全株式(発行済の18.67%)をコロワイドが取得するそうです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50452230R01C19A0916M00/

コロワイドという会社は、もともとは居酒屋の甘太郎などを展開していた会社です。今ではずいぶんといろんな業態を展開しているみたいです。https://www.colowide.co.jp/brand/

コロワイドは「今後、大戸屋HDに向け調達網や物件開発などでの協業を提案し「両社の企業価値向上を実現する」(コロワイド)としている。」と言っているようですが、大戸屋は「現時点ではコロワイド側とは何の協議も設けていない。今後、提案を受け次第、対応を検討する」だそうです。事前に大戸屋経営陣の承諾を得て株式を取得した訳ではないようですね。

買収防衛策をちゃんと入れておけばよかったのに・・・。一応、私は買収防衛策を入れたほうがよいですよ、ドン・キホーテに敵対的TOBを仕掛けられたオリジン東秀と同じ状況ですよ、と過去のコラムで申し上げました。

これです⇒https://ib-consulting.jp/column/334/

日経の記事には「今回の出資は大戸屋HDとの協業を前提としている。ただ、今後の交渉の進展次第では、大戸屋HD株を追加で取得し、経営への影響力がより強い持ち分法適用会社にする可能性もある。」とあります。創業家から突然株式を取得され、筆頭株主になって「いっしょにやろうぜ!」って言われるケースってよくあるんですよね~。でもあんまりうまくいかないんですよね~。

しかしこれ、追加で株式を取得したり、敵対的TOBを実施したりする可能性も否定はできませんね。さて、どうなるでしょうか?今年まだあと3か月ありますから。

 

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