2019年12月12日

ぺんてる やはり過半数を取るのは難しいようですね

本日の日経にコクヨとプラス、期限後も買い増し ぺんてる株争奪という記事があります。買付期限は終了しましたが、コクヨはぺんてる株主から個別に要望があれば株式取得の相談に応じるそうです。

買い付けを締め切った10日午前0時時点で、目標とする過半数には届いていない。100人を超す株主から売却の応募があったと説明するが、最終的な取得株式数は集計が完了した段階で公表するとしている。ぺんてるに37.8%出資するコクヨは1株4200円で9日まで買い付けていた。公表が遅れているのは、9日消印分の申込書類まで有効とし、集計に時間が必要なためという。

やっぱり過半数には届きませんでしたか。これ、すでに37.8%も買収者が持っていれば、ターゲットが上場会社の場合、過半数を取得するのはほぼ間違いありません。しかし、今回の相手は非上場会社です。株主構成がよくわからないですし、基本的には全員がぺんてるの味方です。当然、高い買取価格になびく株主がいるものの、経済合理性だけでは動かない株主もたくさんいます。

このケースは自社の防衛体制を考えるに当たって非常に参考になるケースです。今後の株主構成対策をどう考えるかがこのケースからのインプリケーションです。いずれコラムでまとめます。

 

 

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