2019年12月19日

村上ファンドが三信電気を買い増し

三信電気?村上ファンドが買ってたんだっけ?と思った方々もいらっしゃると思いますが、久しぶりに村上ファンドが三信電気の変更報告書を提出しました。三信電気は村上ファンドに最大で38.92%まで買われたのですが、2018年5月14日に約200億円の自己株TOBを公表しました。

自己株TOBなので、時価よりも少し低いTOB価格を設定していたのですが、TOB期間中にTOB価格を株価が下回ってしまい、村上ファンド以外の株主も応募してきたことから、村上ファンドは全株を売ることができませんでした。自己株TOB終了後、村上ファンドは市場で株式を売却するのかと思いきや、買い増してきました。

前回村上ファンドが変更報告書を提出したのが5月29日なので、ずいぶん久しぶりの買い増しです。保有割合は22.09%から23.11%に上昇しました。ただしこの割合は発行済株式総数に対する割合であり、自己株TOBで取得した大量の自己株式等を除いた議決権ベースでは29.07%とかなり高い割合を有していることになります。

ずいぶんと久しぶりの買い増しですが、何か狙いがあるのでしょうか?先日公表したエクセルの買収・加賀電子への売却とも関連があるのでしょうか?電子部品商社業界への攻勢はこれからも強めていくのでしょうか?

いろいろなことが想像できます。

 

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