2018年08月28日

いちごアセットが富士通の大量保有報告書を提出

 驚きました。なぜいちごアセットが富士通という時価総額の大きな会社の株式を???

 本日、いちごアセットが富士通株式に係る大量保有報告書を提出しました。保有割合は5.02%です。いちごアセット関連のコラムはいくつかありますが、直近だとたまたま本日のコラムにしていますので、コラムオ。409をご覧ください。いちごアセットについて少しふれます。

 いちごアセットという投資家を覚えていますか?変わった名前の投資家という記憶があるかもしれません。物言う投資家に対していちごアセットは「我々は物聞く投資家だ」とおっしゃっています。いちごはストロベリーではなく、一期一会のいちごです。https://www.ichigoasset.com/index.html

 代表者はスコット・キャロン。日本語はペラペラです。2007年に、大阪製鉄との経営統合を予定していた東京鋼鐵の臨時株主総会において、統合比率が東京鋼鐵の株主にとって不利であるとしてプロキシーファイトを実施。統合議案を否決に追い込みました。「いちごの乱」として大きく報道されました。https://www.dir.co.jp/report/research/capital-mkt/esg/07070901strategy.pdf

 富士通の時価総額は約1兆6,000億円です。いちごアセットの投資先はいくつかありますが、これほど規模の大きな投資先はないと思われます。なぜ富士通なのか?を考えることも重要である一方、「時価総額が1兆6,000億円もある富士通がターゲットになった。我々は関係ないと考えるべきではない。」という点が重要ではないでしょうか?

 さて富士通さんはアクティビストかもしれない投資家のターゲットになってしまいましたが、ホワイトナイト候補を探すのでしょうか・・・。

 

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