2020年01月20日

村上ファンドのTOB代理人は?

たぶん、三田証券ですかね?

日経電子版に相次ぐ敵対的買収、「三田証券は押さえたか」という記事があります。

確かに大手証券は敵対的TOBの代理人にはなかなかなりません。が、当然、なったこともあります。記事にもありますが、野村は伊藤忠がデサントに敵対的TOBを仕掛けた際、伊藤忠のTOB代理人をつとめました(FAはGCAだったと思います)。記事にはありませんが、皆さんご存知のとおり、王子製紙が北越製紙に敵対的TOBを仕掛けた際、野村は王子製紙のTOB代理人をつとめました。また、大和証券はニューフレアテクノロジーに対するHOYAのTOB代理人だけではなく、日本電産が東洋電機製造に対して敵対的TOB提案をした際、日本電産の財務アドバイザーをつとめていました。以下の資料の最後のページに書いてあります。

https://www.nidec.com/-/media/www-nidec-com/corporate/news/2008/0916-01/0916-001-n.pdf

大手証券が敵対的TOBのアドバイザーをつとめることはあまりありませんが、案件次第です。その案件が買収者のみならず、業界、日本経済にとってプラスになる提案なのであれば容赦なく引き受けます。

記事に

複数の買収者が入り乱れた不動産大手のユニゾホールディングス争奪戦。同社従業員による買収(EBO)に落ち着きそうだが、敵対的買収も視野に入れていた米投資ファンドのブラックストーンは三田証券を「予約」していたとみられる。敵対的TOBを検討をしていた他の買収者は「もう受けてくれる証券会社がない」と嘆いていた。

そんなことないですよ。ウツミ屋証券に聞きましたか?昔、スティール・パートナーズが敵対的TOBを仕掛けていた時代、スティール・パートナーズのTOB代理人はほとんどウツミ屋証券だったと記憶しています。

 

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