2020年02月26日

TOB対抗で特別配当実施へ、前田道路に知恵つけたのは誰?

日経ビジネスにTOB対抗で特別配当実施へ、前田道路に知恵つけたのは誰?という記事がありました。今回の前田建設工業の敵対的TOBへの対抗策として特別配当の実施を前田道路が公表しましたが、その案を考えたのが以下のようです。

そうして覚悟を決めた今回の特別配当の実施。知恵を授けたのは三井住友信託銀行と長島・大野・常松法律事務所とされる。これまで借金をする必要のなかった前田道路も、さすがに600億円以上の配当となれば、融資枠設定を含め銀行との「お付き合い」も今後増えるかもしれない。優良貸出先の発掘に苦しむ銀行にとっては「貸し出し予備軍を確保できた格好」(金融関係者)だ。

日本でも増える敵対的TOB。今後も銀行に新たな商売の種をまくことになるかもしれない。

?????

前田道路の公表資料では、TMIがアドバイザーのようでしたが、今回の特別配当の知恵を付けたのは三井住友信託と長嶋大野なんですね~。へえ・・・。

なぜ長嶋大野がこのような策を???何度もコラムやニュースでまとめていますが、そもそも大規模配当によってTOBを撤回させることは可能ですが、買収者が現預金を狙ったフィナンシャル・バイヤーであれば効果的です。ただ、前田建設工業はフィナンシャル・バイヤーなのでしょうか?ストラテジック・バイヤーですよね?

特別配当の権利落ち日以降、株価は下落する可能性があります。仮に、特別配当が臨時株主総会で可決されたら、株価は下がるでしょう。ただ、下がった株価を基にして前田建設工業がTOB価格を再設定し、またTOBをかければよいだけではないでしょうか?

もしかして、前田建設工業は今回のTOB実施に当たって三井住友銀行とみずほ銀行から融資証明をとっているけど、融資返済にあたって前田道路のキャッシュを当てにしているから、返済計画が狂う可能性があり、前田建設工業がTOBをあきらめるとにらんでいるのでしょうか?

うーん・・・それくらいは検討していると思うのですが。。。

でも長嶋大野がアドバイスしているんですよねえ・・・。何か隠し玉があるのかなあ、と思わざるを得ませんねえ。

 

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