2020年03月03日

前田道路とNIPPOって

今日の日経に前田建設、不毛なTOB 増益効果小さく 前田道路は対抗増配 シナジー疑問という記事があります。記事には以下のような内容が書いてあります。

TOBで過半の株式を押さえられるケースでは、役員の選任などを通じて前田道路の経営に関与し、シナジーを追い求める土台はできる。問題は、そんな「資本の論理」が通じるかどうかだ。市場には「ここまで派手にケンカした後でシナジーを生み出せるのか」(国内証券)という疑念が広がる。実際、前田道路は提携発表で「前田建設よりNIPPOと組んだ方がメリットが大きい」との意思を明確にした。

派手にケンカした後でもシナジーは生み出せるでしょう。51%の株式を握ってしまえば、あとは資本の論理が通用します。本気で前田道路がケンカしたいのだったら、パックマンをやるか、以下の防衛戦略を取るかでした。

No.535 新しい買収防衛策~これなら株主総会決議は必要なし~

それと素朴な疑問なのですが、「前田建設よりNIPPOと組んだ方がメリットが大きい」との意思を前田道路は示しているものの、別に前田建設に51%を握られたとしても、NIPPOと組めばいいんじゃないですか?そもそもNIPPOの筆頭株主はJXTGホールディングスであり、56.8%保有しています。別に前田道路の51%の株式を前田建設が握ったとしても、NIPPOとの提携は進めればいいのではないでしょうか?

上場子会社同士、仲良くすればいいだけなのでは?

 

 

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