2020年03月09日

もし東芝機械と前田道路が買収防衛策を導入していたら???買収防衛策導入の意外なメリット

マーケットがクラッシュしています。コロナに加えて、原油価格の急落も影響しているようです。

もし東芝機械と前田道路が買収防衛策を導入していたらどうなっていたでしょうか?かつて日本電産は東洋電機製造に対して、買収防衛策のルールに則った買収提案をしていました。提案したのは2008年9月16日です。その後、日本電産は以下の理由で買収提案を撤回しました。

https://www.nidec.com/-/media/www-nidec-com/corporate/news/2008/1215-01/1215-n.pdf

ただ、本当にこの理由で提案を撤回したのでしょうか?2008年9月に何が起きたでしょうか?2008年9月15日、米国のリーマンブラザーズが米連邦破産法11条の適用を申請し、経営破綻しました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35065400W8A900C1000000/

日本電産は東洋電機製造への買収提案どころではなくなったのではないでしょうか?

もし東芝機械と前田道路が買収防衛策を導入していたらどうなっていたでしょうか?この相場環境です。資金調達力にも影響が出ることでしょう。まあ、条件が条件なのでおそらく買収提案を撤回はしなかったかもしれませんが。

買収防衛策によって情報と時間を確保する効果は、意外なところにもあるということです。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ