2020年01月20日

前田建設工業vs前田道路

前田建設工業が前田道路に対してTOBを実施すると公表しました。前田道路は賛同しておらず、前田道路は保有する自社株すべてを買い取り、資本提携を解消する提案を決議したと発表したそうです。

前田建設、前田道路にTOB 「親子」で異例の対立

では前田建設工業によるTOBの条件を見ておきましょう。詳しくは前田建設工業が11:10にTDNETに公表したプレスをご覧ください。

前田道路株式会社株式(証券コード:1883)に対する 公開買付けの開始に関するお知らせ

TOB価格:3,950円

※プレミアムについては、前営業日株価2,633円に50.02%、直近1か月終値平均2,671円に47.88%、直近3か月終値平均2,546円に55.15%、直近6か月終値平均2,443円に61.69%。前田道路のBPS(1株当たり純資産)は2,441.56円。

買付予定数の上限:21,811,300株(所有割合26.32%) ※すでに前田建設工業が所有している前田道路株式20,459,900株(所有割合24.68%)と合わせると51.00%

買付予定数の下限:なし 

TOB期間:2020年1月21日(火)から3月4日(水)までの30営業日間

FA・公開買付代理人:大和証券

さて、もうすでに前田建設工業が前田道路株を24.68%も所有していますから、この敵対的TOBは成功しますかね?まず下限が付されていないので、成立はするでしょうね。ホワイトナイトなどが現れない限りは。

構図としては、伊藤忠vsデサントと同じですね。ちょうど1年ですか。

今年はまだまだたくさんの敵対的TOBが起きると思います。

 

 

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