2020年03月19日
エイチ・アイ・エスって
日経ビジネスにHISは売上高1250億円下振れ、新型コロナ長期化覚悟の観光業という記事がありました。
業界でいち早く長期化の見通しを示したのがエイチ・アイ・エスだ。同社は3月2日、2020年10月期の連結売上高の見通しを1250億円下方修正した。重症急性呼吸器症候群(SARS)やMERSが流行したときと同様、新型コロナウイルスも終息まで半年程度かかり、7月まで影響が及ぶと仮定して算出した。
かなりの下方修正ですね。
ところで皆さん覚えていますか?現在、ユニゾ側(ローンスター、従業員によるEBO)とフォートレスがTOB価格で争っていますが、当初、ユニゾに敵対的TOBを仕掛けたのはエイチ・アイ・エスだったことを。エイチ・アイ・エスの敵対的TOBに対してフォートレスが登場し、エイチ・アイ・エスはユニゾへの敵対的TOBを断念しました。
現在はフォートレスのTOBも敵対的TOBになってしまいましたが。
エイチ・アイ・エスはある意味運がよかったのではないでしょうか?あのままユニゾを敵対的TOBで手に入れていたとしたら?現在、資金面で苦しくなっていた可能性もあったのではないでしょうか?
敵対的TOBってけっこう怖いんです。買収防衛策は対象会社にとって必要な面もあれば、実は買収者側にも必要な策だったりするのです。