2020年03月23日

東芝機械の強烈なカウンターパンチですね

この東芝機械の反対意見は非常に興味深いですね。

https://www.toshiba-machine.co.jp/documents/jp/ir/library/kohyo/2020/20200323.pdf

村上さんたちはなぜ120億円の自社株買いについて東芝機械に言ってしまったのでしょうかねえ・・・。こんな要求というか交渉というかをしてしまえば、このように東芝機械に反論材料として活用されるのは目に見えてわかっていたと思うのです。

そうまでしてなぜ120億円の自社株買いについて言及してしまったのでしょうか?本音ではTOBをやめたい、できることなら臨時株主総会で対抗措置発動議案が可決されてほしいと今となっては考えているのでしょうか?

もしそうだとしたら、よろしくないですよね。こんなことをしていたら、今後の投資活動に悪影響が出るように思います。本当に村上さんたちが「コーポレートガバナンスの浸透を目指す」と考えているのならば、今回のTOBを成立させるよう真剣に東芝機械の上記主張に対して反論すべきではないでしょうか?

村上さんたちは、上場会社が自分たちに株式を持たれたくないと考えているだろう、と思っているでしょう。でも村上さんたちは「なぜ上場会社が自分たちに株式を持たれたくないと考えているのだろうか?」を真剣に考えたことがあるでしょうか?単に「自分たちに持たれてうるさいことを言われるのがイヤなんだろう」と考えていませんか?

そうじゃないんですよ。うるさい投資家でも、真剣にその会社の中長期的な未来、利益を考えてくれている投資家であれば、日本の経営者は受け入れ、真剣に議論すると思いますよ。少なくとも日本の経営者は村上さんたちのことをそういう投資家とは見なしていないんです。

村上さんたちに限らず、投資家サイドも経営者に歩み寄る姿勢が必要だと思われます。株主だけの利益ではありません。経営者、従業員、取引先、地域社会などが協力し合って生み出した利益です。もちろん株主も、です。

 

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