コロワイドが大戸屋に敵対的TOB?これは想定通りです
コロワイドが大戸屋HDに対して株主提案や敵対的TOBを実施する方向のようです。以下、日経ビジネスの記事です。
ポイントを簡単に申し上げると、
・大戸屋株を創業者のご遺族から買い取ったコロワイド(18.65%保有)が大戸屋に買収提案をしたが、大戸屋は拒否。
・コロワイドは大戸屋に株主提案をし、経営陣を刷新してTOBと第三者割当増資の組み合わせによって子会社化する構え。
・コロワイドは水面下で買収提案をしていたが大戸屋が抵抗してきたため、強硬手段に出る。
・株主提案は取締役12人の提案。12人中5人は現経営陣などから選ぶとしているが、7人はコロワイド側の人選。大戸屋HDの窪田健一社長は取締役としての続投は認めるものの、社長ポストからは退任を求める。
・コロワイドが経営陣の刷新に成功した場合、その後にTOBと第三者割当増資の組み合わせにより、持ち株比率を50%強にまで高め、連結子会社化する考え。大戸屋HDの上場は維持する方針とみられる。
・株主提案が失敗しても、コロワイドはその後に再び臨時株主総会を請求して経営陣刷新を求めたり、敵対的TOBを開始したりする方針で、買収への意思はかなり強い。
です。予想通りですね。一応、私の過去のコラムやニュースをのっけておきますね。
No.710 大戸屋のM&A視野~刺激しちゃいけないが招いた悲劇ですな~
こっちは無料です。HPの検索で「コロワイド」と検索してみてください。いくつかありますので。
私はコロワイドが大戸屋株を創業者のご遺族から買い取った際に「敵対的TOBになる可能性が高い」と予想しました。当たり前なんです。過去、似たケースがあったからです。ドン・キホーテに敵対的TOBを仕掛けられたオリジン東秀とまったく同じ状況だったのですから。
ではドン・キホーテに敵対的TOBを仕掛けられたオリジン東秀はどういう防衛行動を取ったでしょうか?皆さん、覚えていますか?
イオンがホワイトナイトとして登場しましたね。さて今回もホワイトナイトが登場するでしょうか?状況が状況ですらかねえ・・・。このコロナショック時においてわざわざ他社を助けるために出てくる人がいるでしょうか?平常時ならともかく・・・。
しかし大戸屋は買収防衛策を導入しませんでしたねえ・・・。導入しろというアドバイスをするアドバイザーはいなかったのでしょうか?今からでも企業防衛体制を構築するのは遅くはないです。コロナショック時だからこそ、時間と情報を確保する必要があると思いますよ。
勇気をもって企業防衛行動を取ることができるかどうか。大戸屋の経営者にかかっています。