2020年06月26日

JR4社、持ち合い株増

今日の日経11面の記事です。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60810150V20C20A6TJ1000/

JR東日本やJR東海などJR4社が、互いの株式の持ち合いを増やしたことが分かった。技術開発などで情報交換を密にするなど、関係を強化する狙いがある。ただ、上場企業全体では持ち合い解消の流れが強まっている。持ち合いの意義や効果について、明確な説明が求められそうだ。

「一部の短期的な株価上昇にしか興味がない強欲な株主対策のための持ち合いです」と正々堂々と説明すればよいと思います。

JR九州の青柳俊彦社長は日本経済新聞の取材に「持ち合いは信頼関係を醸成する上で有効な手段だ」と話す。株式を追加取得した時期は不明だが「新型コロナウイルスは関係ない」(JR西)という。

おっしゃるとおりです。信頼関係構築のために必要です。

JR九州は米投資ファンドのファーツリー・パートナーズから2年連続で取締役選任などの株主提案を受けている。「ファーツリーへの対応で持ち合いを増やしたのでは」(みずほ証券の菊地正俊氏)との見方もある。

まあ、そう見えますよね。

ただ、上場企業間の株式の持ち合い解消は進んでいる。コロナ禍の市場の混乱から評価損リスクも意識されている。「効果や投資リターンがあるのか、会社は合理的に説明する責任がある」(野村資本市場研究所の西山賢吾氏)

効果ってなに?投資リターンを考えて持ち合いなんかするわけないでしょ。持ち合いは投資リターンを考えてするものではありません。持ち合いに対して「効果や投資リターンを説明せよ」という発言は意味がありません。持ち合いは既述のとおり「一部の強欲な株主が株主の権利を振りかざして極端な経営・財務政策を会社にとらせることを防ぐため」に行っています。経営陣ではなく、会社を守るために行うのが持ち合いです。

上場会社は投資家や市場の声に惑わされることなく、これからも正々堂々と持ち合いをすべきです。

 

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