2020年07月01日

ちょっと気になる芝浦機械の株主構成

旧村上ファンドに見事勝利した芝浦機械ですが、有価証券報告書を提出しました。株主構成が気になりますねえ。では、2019/3期末と2020/3期末を比べてみましょう。

2019/3期末

2020/3期末

私が気になっているのは「その他の法人」です。2019/3期末の所有株式数は37,506単元となっており、2020/3期末は53,366単元となっています。ここには旧村上ファンドの持分も入っています。では除いて計算してみましょう。旧村上ファンドの正確な期末の株数はわからないので、その近辺で提出された変更報告書等を参考にします。

2019/3期末ですが、2019年5月13日に提出された変更報告書によると、保有株数は2,115,500株です。変更報告書の最近60日間の売買状況には記載がないので、取引していないということになりますので、3月末も同数と考えます。ただし、野村絢氏の分もはいっていますので、オフィスサポートの分だけで考えると1,431,400株です。14,314単元です。

一方2020/3期末ですが、旧村上ファンドが2020年1月21日に提出した公開買付届出書によると、保有株数は3,076,200株となっています。公開買付期間中に株数の変動はありませんから、3月末も同数です。よって30,762単元です。

ということは旧村上ファンド以外の法人株主は、2019/3期末37,506単元ー14,314単元=23,192単元、2020/3期末53,366単元ー30,762単元=22,604単元となります。

てっきり片持ちを依頼して法人株主が増えているのではないかと思いましたが、そうではありませんでした。ただ、臨時株主総会の基準日までに買ってもらい、その後、期末までの間で売った可能性もありますが、外部資料ではわかりませんね。

芝浦機械の株主構成の変化は気になりますので、いずれコラムでまとめます。

 

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