2020年07月20日

大戸屋の社長がホワイトナイトはいないと断言?

日経ビジネスの記事です。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00006/072000101/?n_cid=nbpnb_mled_epu

以下、少しだけ抜粋します。

ーホワイトナイト(白馬の騎士)探しはしないのでしょうか。

窪田氏:現時点でTOBに対してホワイトナイトはいません。ただ今後、中期計画のなかで企業理念において親和性が高く、そしてシナジーが高いところがあれば、話をすることはあるかもしれない。あくまでおいしさ、健康、安全安心という企業理念と、我々の中計達成においてお互いメリットが得られれば、という話になります。

現時点ではいないと断言しました。中期計画をやっていくときに、シナジーがあるところがあれば話をするのだそうです。今回の敵対的TOBに勝利しないとダメですね。

ーしつこいですが、ホワイトナイト探しを今はしていないと。

窪田氏:今は探していません。今後、中期計画の達成に向けて親和性の高いところと話を進めることはあるかもしれないが、今は具体的にはしていません。

この記事を書いているのは日経の奥記者ですが、たぶんですけど奥記者は以前、以下の記事を書いています。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00006/070900100/

株主総会で敗れたコロワイドだが、今度の戦いはどうだろうか。いちよし経済研究所の鮫島誠一郎主席研究員は「90%以上の確率でTOBは成立するだろう」と指摘する。9日に日経ビジネスが取材した10人近い金融関係者でも、TOBの不成立を予想する人は誰もいなかった。なぜだろうか。

これに対して私は以下のニュースとコラムを書いています。

https://ib-consulting.jp/newspaper/2565/

https://ib-consulting.jp/column/2581/

一般的に言って、敵対的TOBで過半数を集めるのは難しいです。しかし今回はコロワイドがすでに19%保有していますから、成功の可能性は高まっています。

たぶん日経ビジネスの奥記者は「大戸屋はこの状態でホワイトナイトもいなくて大丈夫か?いったいどうやって守るつもりなんだ?」と不思議に思ったのでしょう。不思議というか「大戸屋は正気か?」と思ったのかもしれません。だから2回もホワイトナイトに関する質問をしているのでしょう。

今回の勝負はホワイトナイトがいないとかなり厳しいです。コロワイドの条件をあまく見ないほうがいいです。ちゃんと落とし穴も仕掛けてますよ!

 

 

 

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