2020年07月29日

東芝、見えない「出口」 物言う株主となお苦闘

日経電子版に以下の記事が掲載されています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61977930Y0A720C2I00000/

くわしくはいずれコラムでまとめますが、「大変ですねえ。これだけ株主がアクティビストばかりだと」という感想です。ゴールドマン・サックスがまとめたアクティビストに対する東芝の第三者割当増資は、一時的に苦境の東芝を救ったかに見えました。ゴールドマン・サックスの案は「さすが!」とは思うものの、中長期的な経営を考えるとやっぱり「しんどいよねえ」というものでした。

毎年毎年、アクティビストから何らかの提案がなされます。日々、アクティビストから連絡がくるかもしれません。本当は成長投資に資金を使いたいのに、「おい!株価が下がっとるやないか!」と言われ、しょうがなく配当や自社株買いにまわす。

本当に中長期的に成長していけるのでしょうか?やはり、市場からは悪と言われるかもしれないけど、ある程度の安定株主は必要なんじゃないか?今の東芝は、アクティビストの要求だけが一方的に通ってしまい、他のステークホルダーの利益がないがしろにされかねない状態なのではないか、と。

いまいちど株主構成のあり方について、中長期的な企業価値向上という観点が考え直す必要があると思います。

 

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