コロワイドが下限を引き下げてくることは想定内です!有料記事を無料公開
さきほどお伝えしたとおり、コロワイドが大戸屋に対するTOB条件を変更しました。TOB成立の下限を引き下げました。
これについてですが、私は想定済です。以下のとおり、有料記事を無料公開します。
以下でも述べましたが、敵対的TOBで過半数をとったケースはたしかありません。敵対的TOBって成功させるのが本当に難しいんですよ。少なくとも日本においては。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2007/29/news024_4.html
企業防衛策に詳しいIBコンサルティングの鈴木賢一郎社長は、「既にコロワイドが大戸屋株を19%も保有しているので、一般論としてTOBが成立する可能性が高い」と指摘する。しかし「敵対的TOBで過半数を集めたケースはほとんどない。大戸屋の個人株主の感情に訴える作戦が非常にうまくいった場合に、防衛に成功する可能性もまだ残っている」と、大戸屋にも希望がかすかにあるとしている。
そして、私は以下の点も指摘しています。
実は、鈴木氏は野村證券に勤めていた際、ドン・キホーテによるオリジン東秀の敵対的TOBを担当している。その時は、単独での防衛は無理と考え、イオンにホワイトナイトを依頼した。
「大戸屋は創業家ともめ事が発生した時点で、同業に株を売却されないように創業家をハンドリングするべきだった。オリジン東秀がドン・キホーテに狙われた時も、事前に創業家から株を買われた。ホワイトナイトなしで勝てると思ったら甘すぎる」と手厳しい。
このインタビューの際には申し上げませんでしたが、当初から指摘している通り、コロワイドが下限を引き下げてくることは容易に想像できました。だからこそ「下限を引き下げられたら終わり!だからホワイトナイトが必要なのだ!」ということです。大戸屋のアドバイザーは経営陣にちゃんとこのリスクを指摘したのでしょうか?
おそらく40%はもう集まっているのではないでしょうか?すでに保有している分と加えて45%にはいかなかったけど、40%程度の応募があったのでしょう。どうしてこのリスクを考えて大戸屋はホワイトナイトを探さなかったのでしょうか?
一方で大戸屋はあとすこしだけ時間を確保することができました。残された期間で何をすべきか?まだチャンスはありますよ。知恵を絞ればあります。思いつくかどうかですが・・・。