2020年10月30日

DCMはノーコメント

以下、朝日新聞の記事です。

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14676914.html?pn=2

島忠をめぐっては、DCMがTOBを11月16日まで実施中。島忠はこれに賛同の意向を表明していた。ニトリが対抗TOBを発表したことを受けて、島忠は「取締役会及び特別委員会において慎重に検討を行った上、改めて当社の見解を公表する」とのコメントを出した。

DCMは北海道や東北、東海などで約680店を営む。島忠の買収に成功すれば業界トップになる見込みだった。広報担当者は「現時点ではコメントすることはない」とした。

島忠の株価は急伸し、29日の終値は前日比170円高い5060円。DCMが買い付け価格を4200円から引き上げるのか、注目される。

島忠が出したコメントは一般的に敵対的TOBの世界では「当座のコメント」と位置付けられるコメントです。つまり「ニトリのTOBは当社取締役会の賛同を得ているものではありませんよ。株主の皆さん、これから検討して取締役会の意見を出しますから、応募しないでくださいね」というものです。

DCMはコメントを出しませんね。ま、今のところはそうでしょうね。出せるコメントがありません。DCMに残されている戦略はTOB価格を引き上げるかどうかです。ただし「一般的には」ですが。もちろん他の戦略もあります。DCMがそれに気づくかどうかです。

DCMがTOB価格を4,200円から5,500円を超えるレベルに引き上げるかどうかですが、客観的に見るとちょっと難しいように思います。仮に引き上げたとしても、価格合戦になりニトリがDCM以上のTOB価格を指し返してくるでしょう。一度は引き上げてくるかもしれませんが、二度目となるとどうでしょうかねえ・・・。

DCMはまともに戦ったら負けます。ただし道がない訳ではありません。以下に加えて、もう1つの戦略を考えてみました。のちほど!

No.936 DCMがニトリに勝つ方法

 

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ニトリが島忠に対して敵対的TOBを仕掛ける可能性について報道されていますが、以下によると「月内にも島忠への株式公開買い付け(TOB)に踏み切る方向」だそうです。

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