2020年12月23日

東芝、失った「世界を変える技術」 蘇るか起業家魂

日経に以下の記事が掲載されています。非常に興味深い内容です。

東芝、失った「世界を変える技術」 蘇るか起業家魂 光るか東芝 第3部 革新のDNA(上)

私の仕事に関与するところでは以下の内容です。

ただ、経営陣には株主の圧力が強まっている。東芝は経営危機に陥った際、アクティビスト(物言う株主)がリスクマネーを供給し、過小資本を乗り切った。アクティビストは投資を回収する必要があるため、経営の時間軸を巡って、経営陣と利害が合わない場合がある。最たる分野は、短期的な成果に表れにくい研究開発だろう。

実世界とデジタルを融合する「サイバー・フィジカル・システム・テクノロジー」を新たな技術戦略の中心に据える。短期的には収益があがらないかもしれないが、車谷氏はそのビジョンの具現化に向けた取り組みや、研究開発の長期方針について、根気強く株主に理解を求める必要がある。

株主と経営者の目指すところは一緒です。企業価値向上です。しかし株主と経営者で全く異なるのが時間軸です。そして東芝の株主の大半?は時間軸が経営者からはもっともかけ離れたアクティビストで占められています。

私は東芝に必要なのは「根気強く株主に理解を求めること」ではなく、抜本的な株主構成の変革ではないかと思っています。「どうやればいいのさ?」 

来年あたりにコラムでまとめます。この方法は私にはできませんが、証券会社が一致団結したらできると思いますよ。日本を代表する東芝さんにはぜひとも蘇っていただきたいですし、そのために必要なことはアクティビストの力ではありません。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ