2021年11月12日

村上さんの狙いを想像

なんで村上さんは新生銀行の株を買ったのでしょうかねえ???

まず、今回の最大の目的は買収防衛策の発動を阻止するということではないかと想像します。最近、あまりにも買収防衛策の発動が相次いでおり、その阻止を今回は目的としているのではないでしょうか?取得開始のタイミングも買収防衛策公表の翌営業日です。ただ、もちろん設けることが最大の目的であることは間違いないと思いますが。

そしてその儲け方ですが、今回短期間での大儲けを期待してという訳ではなく、もしかしたらある程度保有してから売却するのかもしれません。だからさほどの株式を買うつもりはない、と。SBIの北尾さんはTOB価格を上げるつもりはないと明言していますし、今回のTOBは上限付きで全株買収ではありません。たくさん買っても全部買い取ってもらえないし、あまり大量に買っても今後売り抜けるのに苦労するかもしれません。ある程度の株数におさえておいて、買収防衛策を阻止し、SBIの経営によって新生銀行の株価が上がったら市場で売却するつもりかもしれません。まあ、変更報告書がこれからも提出されるかもしれませんので何とも言えませんが。

今回、買収防衛策は本当に発動できるのでしょうかねえ。。。たしかにISSやグラスルイスが賛成推奨したことが影響し、国内外の機関投資家が発動に賛成するかもしれません。また、SBIが新生銀行を傘下に収めることで強力な金融グループの誕生することを良しとしない競合金融機関の系列機関投資家が発動に賛成するかもしれません。いろんな思惑が交錯しているかもしれませんから。。。

一方で本当に発動に賛成すべきかを悩んでいる投資家もいるでしょうね。非常に読みにくいうえに、旧村上ファンドまで登場してしまいましたから情勢はさらに混とんとしてきました。

けっこう大変な時代になりました。

 

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