2022年01月04日

オアシスがデジタルガレージの大量保有報告書を提出

本日、オアシスがデジタルガレージの大量保有報告書を提出しました。保有割合は6.32%です。年末にオアシスはインフォコムの大量保有報告書を提出していましたね。

四季報によるとデジタルガレージは「決済、広告、ベンチャー投資などネットビジネス周辺で多角化。持分会社カカクコム(20%出資)」となっています。時価総額は2,324億円です。けっこう大きいですね。オアシスの投下資金は60億円ほどのようです。

株主構成を見ると、外部から見た安定株主比率は30%くらいですね。外国人株主比率が36.8%とけっこう高いです。わりと前から持っていたとすると、6月総会での株主提案権は確保するかもしれません。オアシスは今のところ敵対的TOBを日本企業に仕掛けたことはありませんので、おそらく株主提案をしてくるのでしょうね。

保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為。」となっており、重要提案行為は「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある。」となっています。

今年のアクティビストの日本企業に対する行動はどうなるでしょうか?有事型買収防衛策がある程度機能することが去年わかりましたので、敵対的TOBではなく違う行動を取ることが多くなるかもしれません。

ただ、日本で株主提案を可決させることは非常に難しいです。それは彼らもわかっているでしょう。やっかいなのはウルフパックですね。彼らに共闘されるとけっこう面倒です。

今年もいろいろと考えなくてはならないことが多いですね。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

オアシスが伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の大量保有報告書を提出しました。保有割合は6.42%です。CTCに対しては、以下の通り伊藤忠商事が8月2日にTOBを実施すると公表していました(9月14日まで)。TOB価格は4,325円でした ...

続きを読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ