2022年05月19日

ヤマウチNo.10ファミリーオフィスが東洋建設に敵対的TOB提案

インフロニアHDが友好的なTOBを実施している中、東洋建設株式を買い集め保有割合がWK1Limited(ヤマウチNo.10ファミリーオフィス「YFO」とします)が東洋建設に条件付きでのTOB提案をしました。

TOB条件は以下のとおりです。

http://file:///C:/Users/suzuki/Downloads/d71768-20220518-0ad4ae72b39fd5a154c21d42fbe9bc12.pdf

公開買付価格:普通株式1株当たり1,000 円

買付け予定数の上限:なし

買付け予定数の下限:発行済み株式に係る議決権の3分の2に相当する株式数

公開買付け期間:30 営業日(予定)

ただし、このTOBが実行されるためには以下の前提をクリアしないといけません。おそらく東洋建設がYFOのTOBに賛同表明をしたり、応募推奨をしたりすることは可能性としてかなり低いと想定されます。

① 本公開買付けに対して、対象者取締役会が賛同表明し、対象者株主に対して応募の 推奨を行う旨の対象者取締役会の決議を、対象者による公表又は対象者からの報告 (書面、口頭その他の方法)により当社らが確認できたこと。

② 対象者において、法第27条の11第1項但書に定める公開買付けの撤回が認められる事由のいずれかが生じていないこと(当社らが、対象者との協議又は対象者の開示資料の内容に鑑み、当該事由が生じていないと判断していること。)。

以下のとおり、現時点(5月2日公表資料)でインフロニアHDはTOB価格を引き上げることを予定していないと思われますが、

https://www.infroneer.com/topics/blog_assets/attachments/45/20220502.pdf

その後、公開買付者は、2022年4月25日に、対象者より、本公開買付けにおける買付価格(770円)が本公開買付け開始後の市場株価を下回っていることから、本公開買付けが成立すると公開買付者が見込める程度の価格に引き上げることを検討するよう要請を受けましたが、同月26日、対象者に対し、本公開買付 価格が対象者の意向を最大限に尊重した価格であり、また、公開買付者自身の株主との関係を踏まえても、同日時点では本公開買付価格の変更はできない旨を回答しました。

なお、本日現在において、公開買付者は、本公開買付け開始後、対象者及びYFOを含む対象者株主との間で、上記対象者からの本公開買付価格引上げの要請及びこれに対する公開買付者からの回答を除き、協議を行っておらず、延長後の公開買付期間内に協議を行う予定もありません。 また、本日現在、公開買付者において、延長後の公開買付期間内に公開買付価格を含む買付条件等の変更を検討する予定はありません。

東洋建設がYFOのTOB提案に賛同するとは考え難いですし、一方でインフロニアHDはTOB価格を変更する予定はないと言っています。どーすんの???

我々が想定しないようなウルトラCをYFO側が考えているのか、それともそこまで深く考えた戦略ではないのか・・・。

 

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