2022年05月20日

シルチェスター、大和証券の大量保有報告書を提出

シルチェスターが大量保有報告書を提出してもわざわざメールでお知らせすることもなかったのですが、最近、地銀各社に株主提案をしており、行動が少し活発化しているのでお知らせします。

シルチェスターが大和証券グループ本社の大量保有報告書を提出しました。保有割合は5.06%です。証券会社の大量保有報告書って珍しいですね。

シルチェスターという投資家は毎年投資先に対して経営改善要望といったレターを出すことはあっても、株主提案までする投資家ではなかったという認識です。もちろん株主提案をほのめかすことはあったと思いますが。

また、気になるのはシルチェスターの投資先にたまーに旧村上ファンドが登場することです。最近だと住友大阪セメントですね。昔だと島忠です。大昔だとシルチェスター⇔村上ファンドで相対取引があったと記憶しています(すみません。どの銘柄だったかは忘れました)。

これまで株主提案をしなかった投資家が株主提案をするようになり、投資先に旧村上ファンドが登場するようになった。ちょっとずつ何かが変わり始めている印象です。最近、あまり敵対的TOBが起きていませんが、おそらく有事型買収防衛策の影響ではないかと思われます。ただ、ヤマウチNo.10ファミリーオフィスが前提条件付きではあるものの、東洋建設にTOB提案をしています。

有事型買収防衛策の発動に対する批判的な論調も出てきていますし、有事型買収防衛策ってそれほどハードルにはならないと私は考えています。いずれまた敵対的TOBが始まりますから、これからも要注意ですし、平時からの企業防衛投資をきちんとしておく必要がありますね。

 

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