2022年06月24日

フジテックの人事 これっていいんでしょうか?

社長の選任議案を株主総会当日の9:00に撤回したフジテックですが、同日18:00に以下の「代表取締役の異動に関するお知らせ」を公表しました。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120220622584407.pdf

「どうして社長選任議案を撤回した、つまり取締役ではなくなったのになぜ会長に?」と思ったのですが、「取締役会長」ではなく「会長」に就任するのです。

これって、ホントにいいの?会長が出席する社内会議が実質的な取締役会になるのではないでしょうか?つまり、取締役会が形骸化するおそれやガバナンスが機能しなくなるおそれがあります。

このような小手先のテクニックで、退任したはずの代表取締役社長が「会長」として残ることができたとしても、株主の不信感は増すばかりではないでしょうか?株主から永遠に信頼されることはなくなると思いますよ。

そもそも社長選任議案を撤回した理由として、第三者委員会が調査を行っており、調査結果の報告が終わるまで取締役に就任しないことにした、としています。

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120220623585351.pdf

会長として居残ったままの状態で公正な調査ができるんでしょうか?フジテックの会社の体質が問われると思います。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ