2022年09月15日

旧村上ファンドがコスモエネルギーHDの変更報告書を提出

保有割合は13.35%から14.56%に上昇しました。前回変更報告書を提出したのは8月12日なので、およそ1か月ぶりです。

保有株数12,762,429株、取得資金41,356,216千円なので、1株あたり3,240円で取得していることになりますね。しかしコスモ1社に400億円以上突っ込んでるんですね。どこまで突っ込むつもりなんでしょうか・・・。

これだけの金額を例えば時価総額1兆円の会社に突っ込んだら、まあ4%保有することになるわけです。日本の上場会社で旧村上ファンドのターゲットにならない会社はもうないと考えておいたほうたよいです。

時価総額が大きくて安定株主比率が低いから買収防衛策などの対抗策を取りにくいと考えている会社が多いかもしれませんが、そんなことはないです。買収防衛策ではない対抗策を打ち出せばよいだけなのですから。

当然、株主価値や企業価値向上を忘れてはいけませんが、会社を守ることは大切です。株主がダメというから買収防衛策(ホントは買収防衛策じゃないんですけど)はダメなんだ、と思考停止してはいけません。会社は株主だけのものではありませんし、そもそも会社は「モノ」ではありません。

こういう時代だからこそ、会社を守るため、会社の価値を中長期的に守るための対抗策を導入しておくべきなのです。知恵と工夫をこらせば、安定株主比率が低い会社でも打ち出せる策はあります。

 

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