2022年11月25日

ジャフコによる自己株TOBを詳細解説②

さきほどはTOB価格の決め方まで解説しましたので、続きです。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/8595/tdnet/2210540/00.pdf

旧村上ファンドは応募契約を締結しており、旧村上ファンドには以下が課せられています。割愛した内容なので詳しくはプレスをご覧ください。

(i)本日以降、本公開買付けに係る決済開始日までの当社株式の処分禁止(2,800 円を上回る価格で応募対象株式を売却する場合を除く)

(ii)旧村上ファンドらによる一定の株主権(株主名簿閲覧謄写請求権、株主総会の招集請求権、議題提案権及び議案提案権、調査者選任権、業務執行に関する検査役選任請求権、取締役の違法行為差止請求権、取締役会議事録及び会計帳簿等の閲覧謄写請求、株主代表訴訟を提起する権利)の行使の禁止

(iii)本公開買付けと抵触し若しくは本公開買付けの実行を困難にする行為の禁止

(iv)旧村上ファンドら以外の第三者から、当社株式に対する公開買付けその他の買付け又は取得に関する提案があった場合の通知義務

(v)旧村上ファンドらによる当社株式又は当社 株式に係る議決権の行使に関する指図権の取得禁止

(vi)自ら又はシティら関係者による他の株主 からの当社株式に関する議決権行使の受任又は他の株主との間 の共同での議決権行使への同意の禁止

自己株TOBの実施公表にいたった経緯は以下のとおりです。P8あたりから。

8月4日、5日  ジャフコが旧村上ファンドと面談、当社株式を 15%弱取得したことについて知らされ、当社株式を51%を取得する可能性があることを示唆。NRI株式の一部を流動化等した上で、当社の株式時価総額の約3分の1、連結株主資本の40%にも相当する約 500 億円もの自社株買いを行うべき旨を要請された。

8月15日   ジャフコが有事型買収防衛策導入を公表(株主総会には導入議案をかけつ取締役会決議で導入)

11月1日   ジャフコは旧村上ファンドと守秘義務契約を締結し、ジャフコ株売却に関する協議を開始

その後、11月4日、11月8日、11月9日、11月11日、11月14日、11月17日、11月21日の7回に亘り、旧村上ファンドとの間で協議。

すみません。読むのに疲れたので、続きは明日で。

 

 

 

 

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