2022年11月26日

で、旧村上ファンドはジャフコでなんぼ儲かるの?

総額420億円の自己株TOBを公表したジャフコですが、旧村上ファンドは議決権ベースで19.53%所有しています。株数は13,904,500株、取得資金の総額は28,101,359千円なので1株当たり2,021円です。

ただ、これは野村絢氏からシティインデックスイレブンスと南青山不動産に2,235円で譲渡しているため、ちょっと上がってます。10月28日に提出された変更報告書で計算すると、1,995円です(株数13,444,700株、取得資金の総額26,821,891千円)。

平均取得価格を1,995円として考えてみると、ジャフコによる自己株TOB価格は2,500円~2,800円になる予定ですから、全株買い取ってもらえるとしたら(2,500円ー1,995円)×13,904,500株=約70億円、(2,800円ー1,995円)×13,904,500株=約112億円、です。70億円~112億円儲かることになります。

旧村上ファンドがジャフコの大量保有報告書を提出したのは8月9日なので、短期でかなりもうけることになりますね。

ちなみに儲けではなく、キャッシュベースで2,500円×13,904,500株=約348億円~2,800円×13,904,500株=約389円入ってきます。これが次の投資先に振り向けられます。

まあ、こんなことの繰り返しですね。上場会社はこういったことにならないよう、株価をちゃんと上げておかないとダメですし、既存の買収防衛策での対抗は限界がありますから他の策を用意しておく必要もあります。

 

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