2023年03月13日

シルチェスターが電通の大量保有報告書を提出

シルチェスターが電通グループの大量保有報告書を提出しました。保有割合5.03%、株数13,655,200株、取得資金56,753,467千円です。1株当たり4,156円で取得していることになりますね。以下、最近3年間の株価推移です。

平均取得価格が4,156円ですから、いつ頃から買い始めたのでしょうかねえ。シルチェスターをアクティビストとするかどうかは議論の余地があるとは思いますが、アクティビスト系投資家が電通の大量保有報告書を提出したのは初めてではないでしょうか?

ちなみにシルチェスターはかつて博報堂の大量保有報告書を提出したことがありますし、アサツーディ・ケイの大量保有報告書を提出したこともあります。業界としてウォッチしたことはあるということですね。で、今回、業界最大ガッリバーである電通株を取得した、と。ちなみにシルチェスターはフジメディアHDの大量保有報告書も提出しています。

電通の経営権を取るのは難しいです。もちろんシルチェスターにその気がないのはわかっていますし、電通の時価総額は1兆2,000億円あります。以下、電通の株主構成です。

その他の法人27.41%(議決権ベースなので上記数値とは異なります)、電通グループ従業員持株会2.06%の合計29.47%です。上位には出てこない銀行、生損保などの安定株主もいるでしょうから、実際には30%くらいでしょうか?

支配するのも難しいですし、仮になんらかの株主提案をしたとしても可決させるのは難しい株主構成です。メディアが電通の味方でしょうから、ネガティブキャンペーンを仕掛けても成功するかどうか。

 

 

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