2019年02月06日
「敵対的TOB」続く攻防 日経2面
本日の日本経済新聞2面にあった記事です。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO40943610V00C19A2EA1000/
「デサントは5日、臨時取締役会を開き対応を議論した。賛否の合意には至らず結論を持ち越した」とあります。そりゃそうです。まだ質問権を行使していませんから、現段階で「反対!」とは少なくとも言えません。TOB開始から10営業日以内に提出する意見表明報告書において、まずは意見を「留保」し、今回のTOBに関する詳細内容を確認するための質問をするでしょう。その内容を確認したうえで「反対」「賛成」の意見を表明します。
「日本で異例の大企業同士による「敵対的TOB」に発展するか。」 いや、もう敵対的TOBなんですよ。現段階では。
なぜならデサント経営陣に対して事前通告せず開始している時点で敵対的です。「大企業同士」というところは違和感ありますね。伊藤忠の時価総額3兆円、かたやデサント2,000億円ですから、大人と子供です。
この敵対的TOBは間違いなく成功します。だって出資比率を3割から4割に引き上げるだけですから。
規模は違えど、佐々木ベジさんが実施したソレキアに対する敵対的TOBの方がはるかに難易度が高かったのです。というか、日本企業に対して敵対的TOBを成功させることは、現在ではさほど難易度の高いことではないのです。