2023年09月07日

旧村上ファンドが焼津水産化学工業の変更報告書を提出

先日お伝えした通り、非公開化を目的としたTOBを実施中の焼津水産化学工業の株式を旧村上ファンドが取得し、大量保有報告書を提出しましたが、本日、変更報告書を提出しました。保有割合は5.96%から7.33%に上昇しました。

https://ib-consulting.jp/newspaper/4893/

株価と保有割合の推移、TOB価格は以下の通りです。

旧村上ファンドの取得状況は以下の通りです。

本日提出の変更報告書の基準日は8月31日なので、上表は31日までのデータです。ただ、9月1日以降の出来高を見ましてもまだ買っているのでしょうね。

さてどうしましょう・・・。MoMで対抗しますか?まあムリですね。焼津水産は買収防衛策を導入していますから20%以上買われることは時間の制約上ないだろうから、大丈夫でしょうか?いやー、20%近く買われたら、TOBが成立しないでしょうし、そもそも株価がTOB価格を上回っている可能性がありますね。

以前以下のコラムでも書きましたが、こういう事態になると、奇策はないと思いますよ。有料コラムです。

https://ib-consulting.jp/column/4879/

最近、公正な買収の在り方に関する研究会の指針やPBR1倍割れ改善、そしてアクティビストによる攻撃などの環境変化をふまえて、おそらく金融機関は上場会社のみなさんに非公開化、MBOをすすめているのではないかと思います。みなさん、よーく考えたほうがよいです。非公開化なんて私は何のメリットもないと考えています。株主構成は多様化しているからいいんですよ。特定の誰かに支配されたら、経営の自由度は低下します。

株式会社は上場してこそや!と私は思います。

 

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