2025年02月20日

旧村上ファンド、京浜急行電鉄の大量保有報告書を提出

旧村上ファンドが京浜急行電鉄の大量保有報告書を提出しました。保有割合5.11%、保有株数14,103,400株、取得資金16,800,232千円です。1株当たり1,191円で取得していることになります。

以下の東洋経済の記事で旧村上ファンドが京成電鉄や京浜急行電鉄の株を買っていることはすでに報じられていました。

「京急」「京成」に照準定めた旧村上ファンドの思惑 2006年の「阪急・阪神合併」の再現を想起 2024/11/25

https://toyokeizai.net/articles/-/842158

「京急の株式を買い出したのは最近。あと少しで保有比率が5%を超える水準になる」(市場関係者)

京急が11月8日に提出した2024年度の半期報告書には、9月30日時点で同社株式の1.27%以上を持つ大株主が記載されている。そこに旧村上ファンド系の名前はないことから、10月以降に保有株式を増やしていると見られる。

一方、京成については「保有比率はまだ1%未満と小さい。ただ、本気でプレッシャーをかけるために今後10~20%まで買い上げていくことは考えられる」と市場関係者は語る。株付けしたのは最近のようだ。

しかし誰が何のために旧村上ファンドが京浜急行電鉄の株を買っていることをリークしたのか丸わかりですね。こういう小手先のテクニックで株価をあげて買いにくくしようとしたんでしょうけど、ムダです。こんな姑息な手で株価をあげて買いにくくすることがアクティビスト対策だと思っているのなら、誤解も甚だしい。

みなさん、アクティビスト対策・敵対的買収対策を大きく誤解していると思いますよ。そんなこざかしいテクニックじゃないんです。そもそもリークして株価を上げようなんてダメですよ。

旧村上ファンドがどういうシナリオを考えているのか、なんとなく素人でも想像がつきそうですが、非常に盛り上がりそうですね。ちなみにそう簡単に旧村上ファンドの狙いが達成できるかというとそうでもないです。理由は以下の通り。

2024年11月26日 No.1910 ではまず京浜急行電鉄から見てみましょう

2024年11月27日 No.1911 じゃあ次は京成電鉄です

2025年01月13日 No.1941 民鉄各社を改めて見ておきましょう

民鉄各社は2000年代の第一次アクティビスト時代に各社買収防衛策を導入しましたが、ほぼ廃止しています。京浜急行電鉄も2007年6月総会で導入しましたが、2018年5月に廃止を公表しました。なおポイントは「京浜急行電鉄は買収防衛策を廃止したけど、今でも継続しようと思えばできる会社」ということです。ただし「株主提案対応と買収対応は違う」ということもポイントです。

なお阪神が狙われたとき、村上さんは阪神の生株に加えて、CBを買ったり、統合予定の阪急百貨店(たしか株式交換で阪神電鉄の株が割り当てられる予定だった?)を買ったりといろいろな手を繰り広げて大量に株式を取得しました。しかし京浜急行電鉄は黙って見ているとは思えませんねえ。現在では上場会社もいろんな買収防衛手段を考えていますから。ですから投資家のみなさん、コバンザメ投資をするに当たってはいろんな注意点を考える必要がありますよ。

そして上場会社の皆さん!明日はわが身です!!ちゃんと平時から対策を考えましょう。ちなみに、今NHKで再放送している「坂の上の雲」には企業防衛に役立つことがたくさん描かれています。最も大切なのは「ケーススタディ」です。

https://www.nhk.jp/p/ts/X7PG14YX57/

敵艦が見えているのになんにもしないなんてもってのほかです!!!

 

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