2025年10月06日

エシロールルックスオティカがニコンの変更報告書を提出!そして保有割合10%超え!

エシロールルックスオティカがニコンの変更報告書を提出しました。保有割合はとうとう10.59%となりました。10%を超えてしまったのです。以下の日経記事をご覧ください。

「レイバン」の仏眼鏡大手、ニコン株保有10%超に 外為法の審査通過か 2025年10月6日12:07

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC195CK0Z10C25A9000000/

「レイバン」などを手がける眼鏡世界大手の仏エシロール・ルックスオティカがニコン株を買い増し、保有比率が10.59%になったことが6日、分かった。ニコンは外為法上「コア業種」に指定され、外国企業が株式の10%超を持つには審査を伴う事前の届け出が必要だ。10%超えは外為法の審査を通過したことを意味し、今後2割まで買い増す可能性がある。

(略)

エシロールは4月の段階でニコンに対して保有比率を2割に引き上げる意向を伝え、両社首脳が面会するなど協議した。8月末には外為法上の審査を通過する見通しになった旨をニコンに通知したもようだ。

エシロールによるニコンの大量保有報告書・変更報告書の提出状況は以下の通りです。

2024年

10月7日   5.10%

10月18日    7.38%

11月1日   8.45%

2025年

9月18日   9.47%

10月6日   10.59%

ちなみに以下の記事。たしかにアクティビストに面談を求められたらこういうふうに対応するのもよいのかもしれませんが、アクティビスト対応とストラテジック・バイヤー対応は根本的に異なります。前者はいずれ売却する前提で対応すればよいのですが、後者はそういうわけにはいきません。対応が全然異なります。

突然アクティビストに面談を申し込まれたらどうするか 徳成旨亮: 株式会社ニコン取締役専務執行役員CFO 2023年6月7日ダイヤモンドオンライン

https://diamond.jp/articles/-/323955

ちなみに対応策に加えて「対抗策」も異なります。ストラテジック・バイヤー相手に「非公開化」は対抗策になりません。確かに牧野フライスに敵対的買収を仕掛けたニデックは、弱毒型の買収防衛策の発動やフィナンシャル・バイヤーであるMBKパートーズがホワイトナイトとして登場したことで、TOBを撤回しました。しかしニデックが敵対的買収を撤回したのは特殊要因でしょう。弱毒型の買収防衛策は時間を確保することが主目的であって発動がメインではありませんでした。そしてMBKパートナーズもニデックが本気出したら勝てなかったのでは?

ニコン株価ストップ高 仏眼鏡大手が出資2割へ上げ打診、協議は膠着 2025年8月27日 日経

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0427M0U5A400C2000000/

エシロールは25年4月の段階でニコンに対して保有比率を引き上げる意向を伝え、両社首脳が面会するなど協議した。ニコンは当初、エシロールの意図が不透明なことや、将来的にさらなる保有比率引き上げを求められるといった懸念から、非公開化に向けた初期的な検討もした。

ただ、引き上げをめぐる協議や、非公開化の検討は夏前から沈静化しているもようだ。

ニコンさんは何をどう守りたいのかをきちんと整理できているでしょうか?10年前、ニコンさんは「うちが敵対的に買収されることなどあり得ない」と思っていませんでしたか?

なお、ニコン株の大量保有報告書を提出しているのはエシロールだけではありませんよ。シルチェスターも9.22%保有しています。一気に20%近くまで取得することも可能なのです。ちなみにシルチェスターがニコンの大量保有報告書を提出したのは2024年4月23日です。ぜひ私の著書株式投資の基本はアクティビストに学べ プロの投資に便乗する「コバンザメ投資」の始め方・儲け方のP100をご覧ください。シルチェスターの投資は先行指標です!

ニコンさんが「何をどう守りたいか?」をきちんと議論・整理・明確化した上で、経営者が「絶対に守る!」と覚悟さえすれば、守る方法はあるのです。

 

このコラムのカテゴリ

関連する
他のコラムも読む

カテゴリからニュースを探す

月別アーカイブ