2019年07月30日

日邦産業とユニゾHDの違い

佐々木ベジさん率いるフリージア・マクロスに市場で株式を大量に取得され、一度は廃止した買収防衛策と呼ばれてしまっている事前警告型ルールを再導入したのが日邦産業です。

一方、2018年9月中旬にエイチ・アイ・エスから業務提携の協議につき打診を受け、2018年9月下旬から 2019年4月下旬までに株式を市場取得されていたにも関わらず、買収防衛策を導入しなかったのがユニゾHDです。3月末時点の株主名簿を見ればエイチ・アイ・エスが株主になっていることがわかったのであり、そこから検討すれば買収防衛策を導入できたはずです。ある程度安定株主もいますから、総会も通せたはずです。でも導入しなかった。

なぜでしょうか?ユニゾHDが買収防衛策を含めた企業防衛体制について、これまで検討したことがなかったからでしょう。ちゃんと常日頃から検討、議論していれば、いざ有事となった段階で即導入できたはずです。

だから平時からの企業防衛体制についての検討、議論が重要なのです。

 

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