2019年10月28日

エリオットに関する記事

2019年10月28日の日経電子版に世界最強の投資家が日本を狙う日という記事がありました。気になる箇所を抜粋します。

・世界で最も恐れられる物言う株主(アクティビスト)――。米エリオット・マネジメントほどこの称号がふさわしいファンドはない。

・従来は経営難に陥った金融機関や企業の保有する資産を買い取る「ディストレス投資」が中心だったが、リターンが見込める案件が少なくなり、近年は上場株投資に軸足を移していた。今回はさらに一歩踏み込み、日本拠点が主導する形で初めて、上場企業へのアクティビスト活動に乗り出した。

・エリオットも虎視眈々(たんたん)と日本企業への投資機会を狙う。特に日本拠点で代表を務める中藤博文氏は過去にシティグループ日本法人で自己投資部門のトップを務めており、企業投資の経験も豊富だ。エリオットが日本でも上場企業買収に乗り出す日は近いかもしれない。

以前書きましたが、米国企業は株主目線での合理化・効率化が進み、日本企業に比べてROEも非常に高く、アクティビスト・ファンドが物言える余地が少なくなってきています。一方で日本の株式市場はアクティビスト・ファンドにとって宝の山に見えていることでしょう。

敵対的TOBを実施しても批判されることは少なく、乗っ取りのイメージも薄れてきました。そして日本でも敵対的TOBは成功すると証明されてしまいました。

10年以上前におきたアクティビスト騒動のとき以上に警戒が必要ですし、準備も必要です。

 

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