2019年12月12日

エフィッシモは静かだけど村上ファンドは騒がしくなってきた気がします

週刊ダイヤモンド「最強投資家が狙う割安株」にエフィッシモについての記載があります。P46に

業界関係者によると、当初、エフィッシモの狙いは「ホワイトナイト」の登場だった。川崎汽船が救いを求めた先の事業会社やファンドに、自分たちの株式を引き取ってもらうことをもくろんでいたという。複数の投資銀行関係者によると、実際に欧州の海運会社などの名前が挙がったこともある。

とあります。ま、普通に考えればそうですね。38.99%もの株式を保有してしまうと、市場で売却してExitすることは困難です。そして、

しかしホワイトナイトは現れず、「結果的に社外取締役を送り込んだだけになっている」と、メガバンク役員は指摘。「エフィッシモには一時期の勢いがなくなっている。運用利回りも下がっている」と続けた。

確かにそうかもしれませんね。大量保有報告書提出先を見ても、あまり儲かっていない銘柄もあります。一時期の勢いがなくなっている要因についてですが、記事では「企業の分析やアクティビズム活動を展開するには、人材が必要。その規模に見合うだけの人材を確保できていない」と指摘されています。そうなんですよねえ。エフィッシモってそれほど人がいないんですよねえ。というか、日本でアクティビスト・ファンドを展開するにおいて、日本人の人材を確保しようにも、アクティビズムの経験がある人材がいないでしょう?

エフィッシモはやや停滞している感がありますね。新規で投資してくることは少ないかもしれません。

一方で最近村上ファンドが元気になってきた気がします。10月、11月はさほど動きがなかったように思うのですが、12月に入って息を吹き返したと言うか、エクセルの統合案件が公表されたから他の投資に本腰を入れ始めたというか・・・。

エフィッシモに関してはさほど注意は必要ないかもしれませんが、逆にオアシスやエリオットといった海外のアクティビスト・ファンドに注意すべきかもしれません。

 

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