2018年09月02日

麻生グループが日特建設にTOB~気になる株主の存在~

麻生グループの完全子会社であるエーエヌホールディングス日特建設に対してTOBを実施するそうです。1株780円で上限は678万3,810株です。これによりエーエヌHDの所有割合は現在の41.65%が57.91%に上昇します。特段、気にする必要もないTOB案件ですが、私には気になる株主がいます。大量保有報告書の提出状況を見てみましょう。

 ストラテジックキャピタルです。この投資会社は、村上ファンドの創業メンバーの一人である丸木氏の会社です。コラムではたまに取り上げています。ストラテジックキャピタルの日特建設株式の取得状況ですが、大量保有報告書を提出したのが2017年2月1日で保有割合は5.01%でした。2017年10月18日に変更報告書が提出されており、保有割合は3.98%に低下しました。市場内で処分したようです。現在ではもう保有していないかもしれませんね。

 ストラテジックキャピタルの存在と今回のTOBによる子会社化は関係ないのかもしれません。しかし、もしかしたらストラテジックキャピタルのような投資家のターゲットにならないようにしたのかもしれない、と見ることもできます。

 

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