2020年01月20日

想定される村上ファンドの初動

まずは東証にクレームつけるような気がしますね。

東芝機械が公表した対応方針は買収防衛策に類似していますが、東芝機械は「いわゆる買収防衛策ではない」と主張しています。買収防衛策ではないから、プレスリリースのタイトルに(買収防衛策)と記載されていません。

東証のルールでは、買収防衛策導入にかかるプレスリリースにはタイトルに(買収防衛策)と記載しなくてはなりません。

https://www.jpx.co.jp/files/tse/rules/regulations/060307_a1.pdf

P8に「買収防衛策の導入にかかる開示の表題には、「買収防衛策」という文字を必ず入れ てください。」とあります。なお、東証は買収防衛策を以下のように定義しています。P1にあります。

株式会社が資金調達などの事業目的を主要な目的とせずに新株 又は新株予約権の発行を行うこと等により自己に対する買収の 実現を困難にする方策のうち、経営者にとって好ましくない者に よる買収が開始される前に導入されるもの

これだと東芝機械が今回公表した対応方針も買収防衛策に該当することになりませんかね?って村上ファンドが主張しませんかね?

P7には「3.開示上の注意事項 (1)事前相談の重要性」という項目があり、以下の記載があります。

事前相談は、開示資料のドラフトを提示する形で行ってください。事前相談の具 体的な実施時期は、公表予定日の2~3週間前を目安とします。ただし、導入の前例のないスキームを検討されている場合や尊重義務遵守などの関係で懸念事項があ る場合などには、上記よりも十分な余裕をもって事前相談に臨んでいただきますようお願いします。

さすがに東芝機械は東証に相談していますよね。もししていなかったら・・・。大いに村上ファンドがそこをつついてくるでしょうね。

 

 

 

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