2020年01月21日
村上ファンドによる東芝機械への敵対的TOBを整理してみましょう
日経が、村上ファンドが東芝機械に敵対的TOBを実施すると報道しました。
旧村上ファンド系、東芝機械に敵対的TOB 買収防衛策の発動が焦点に
報道されている情報から、村上ファンドのTOB条件を整理してみます。報道されいている以外の数値は、村上ファンドが公表したものではなく私が計算したものですのでご留意ください。
TOB価格:3,456円
※1月20日(月)終値3,705円に対して▲6.72%ディスカウント、1月17日(金)終値3,115円に対して10.95%プレミアム
※1月17日(金)を起点として、直近1か月の終値平均3,008円に対して14.89%プレミアム、直近3か月の終値平均2,785円に対して24.09%プレミアム、直近6か月の終値平均2,486円に対して39.02%プレミアム
買付予定数の上限:報道によると合計で44%になるようなTOBであり、すでに村上ファンドが13%保有している模様のため、今回の上限は44%-13%=31%
買付予定数の下限:報道によると追加で買い付けられた株数が14.5%に満たない場合はTOB不成立
取得資金の総額:259億円
TOB代理人:現時点で不明
ざっとこんな感じですね。それにしても中途半端な比率を買い付けるんですね。最大で44%なんですか。なんで50.1%じゃなくて44%なんですかね?お金が足りなかったのかな?