2020年01月31日

勝つ自信が100%ではないのなら・・・

東芝機械と言うか、買収防衛策を発動する場合、勝つ自信が100%ないのであればやめたほうがいいでしょうね。裁判で負けるならまだしも、普通決議を取れませんでしたでは話になりません。もちろん、普通決議を取れたとしても裁判で勝つ自信が100%のないのであれば、これもやめておいたほうがいいと思います。

なぜかと言うと、対抗措置発動で負けてしまうと、会社が傷つくからです。正確に言うと、勝っても負けても会社は傷つきます。勝ったとしても「あの会社は対抗措置を発動した!」と非難されます。ブルドックソースだって批判はされました。ただ私は会の行動は正しかったと思っています。なぜならスティールパートナーズはブルドックソースに対して「オレはソースが嫌いだ!」と言い放ったからです。そんな株主とどうしてうまくやっていけますか?ソースが嫌いな株主が経営権を取ったら会社が何をされるかわかりません。やむなく発動したのです。投資家からは批判されましたが、会社を守り切りました。

当然批判はされます。勝ってもです。負けたらどうなっていたことでしょうか?

経営者は「会社」を守らなくてはなりません。株主総会で負けたら?株主総会で勝っても裁判で負けたら?会社を守れません。会社を守るための最善の策を経営者は常に考えておかなくてはならないと思います。

 

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